ネパールと中国に行ってきた(3日目・カトマンズからルンビニまでバスで移動)
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3日目、この日はカトマンズ(首都)からルンビニ(仏教の聖地)へ高速バスで向かいます。
大体270kmくらいの行程。
目的地がSiddhartanagar(シッダールタナガル)となっていますが、ここはルンビニの最寄りの街で、一般的には通称のバイラワ(BAIRAWA)と呼ばれています。
ちなみに、シッダールタナガルは「シッダールタの街」という意味で、シッダールタは釈迦の正式名称(ゴータマ・シッダールタ)。
バイラワ(ルンビニ)行きのチケット
カトマンズにはオールドバスパークとニューバスパークという2つの長距離バス乗り場があり、カトマンズからバイラワ・ルンビニへの長距離バスは通常オールドバスパークから乗るらしいです。
ただ今回は、ホテルの人から昼食付きチケットを2200ルピー(2500円程度)で買ったので、全く別の場所から乗車。
地球の歩き方には「片道800ルピー程度」と書かれていたので、それから考えると結構高いですが、前日にバスパークまでチケットを買いに行く手間と昼食付きであることを考えるとまぁ許容の範囲内。
バスに乗るまでのゴタゴタ
ホテルのオーナーからは「朝6時半に出てこい。タクシーを用意している」と言われていたのですが、朝起きて外に出てみるとタクシーは存在せず……
ホテルのオーナーとも連絡がつかなかったので、結局適当なタクシーを掴まえてバス乗り場へ。
事前にバス乗り場の場所も聞いていたので何とか辿り着くことができましたが、今度はバスが全く来ない……
バス乗り場(と教えられていた場所……)
停留所の看板等は無く、上の写真のような店の前で待ってるだけなので、「本当にこの場所で合ってるのか!?」とかなり不安に……
しかもネパールは奄美大島と同じ緯度とはいえ、1月なのでかなり寒くて凍えそう……
結局予定より10分遅れで「BAIRAWA・LUMBINI」と書いてあるバスが到着し、何とか乗車することができました。(待っていた場所とは200mくらいズレていましたが
で、乗れたのは良いものの、まず感じたのは…………
「トイレの芳香剤臭い!」
このバスはトイレ付きなのですが、トイレからのニオイが強すぎて社内に充満していました。
汚物臭よりはマシですが、ここからルンビニまでは10時間以上掛かることは分かっていたので、発車前から本当に鬱々な感じに……
あとエアコンが付いていないのでバスの中めちゃくちゃ寒い……逆に昼になると気温が上がり暑くなってくるのですが、窓も開けられないのでかなりの苦行……
移動開始(バイラワまで)
結局定刻より20分程度遅れて発車。
その後もカトマンズ内の渋滞が酷くてあまりスムーズには進まず、カトマンズ市内を出るまでに2時間近くかかったような気がします。
早朝のカトマンズ。
当たり前のように焚き火で暖とってる。
市街地を抜けると即山道。
日本みたいに「どんな山道でもちゃんと舗装されている」なんてことはないので、舗装されていない土剥き出しガッタガタの道を無理やり進んでいきます。
正直「えっ……バスってこんなヤバ道でも通れるんだ……」とバスの走破性に感心してしまうレベル。あまりにも揺れが酷くて友達は頭を怪我してました。
バスの運転手はこんな道を毎日通ってるわけですから、数年で腰ぶっ壊れるんじゃないかなと思います……
そう考えると2200ルピーは格安なのかも……
ネパールの道が悪すぎてダメージ受けてるconroe215 pic.twitter.com/xIdJpBH3m2 — こんろー (@conroe215) 2018年2月14日
どう考えても、主要都市間の幹線道路でこのガタガタ具合はおかしい。
移動中
2〜3時間に一度休憩をはさみながら、ひたすら山道を進んでいきます。
奥に見えるのがヒマラヤ。この辺りはまだ道が舗装されているのでバイクも通ってます。
第1休憩ポイント。
第一休憩ポイントの山側は少し広くなっているので、他のバスも停まってます。
第1休憩ポイントからまた2〜3時間程度進み、2回目の休憩でお昼ごはん。
おそらく第2休憩はここ。
日本のサービスエリアみたいなところはもちろん無いので、昼ごはんはホテルでした。
食べ放題形式で、全体的にやけに日本のカレーっぽい味でした。
今まで食べたインド亜大陸のカレーの中で、一番日本のカレーに近かったかも。
これ以降も何度か停まりましたが、尋常じゃない揺れの酷さで力尽きていて写真はあまり撮れていませんでした……
第3の休憩所。
第4の休憩所。
バスが川に。
あとで気が付いたのですが、カトマンズ→バイラワ・ルンビニのルートにはトンネルが1つも存在しませんでした。
日本だと山奥でもトンネルが沢山あるのでスイスイ進めますが、ネパールは山岳国家なのにトンネルが無く、いちいち迂回しないといけないのでめちゃくちゃ時間がかかります。
「下手な経済支援をするよりも、トンネルを作るトンネルボーリングマシンを提供した方が絶対にネパールのためになるのでは……」
そう思って調べてみたところ、中国が2017年後半にネパール初のトンネルボーリングマシンを納めたそうです。
地理関係もあると思いますが、中国の戦略の一端を垣間見ましたし、最近ネパールが赤く染まってきた理由も何となくですが理解できます。
バイラワからルンビニへ
バイラワには夜の19時くらいに到着。
インドからの玄関口なこともあってか、バイラワはカトマンズとは違いかなりインドっぽい。
カトマンズには居なかった牛も普通に歩いてますし、インド亜大陸名物リキシャーもバンバン走ってます。(カトマンズではリキシャーが禁止されているらしく、あまり見かけなかったです。
バイラワの牛。撮影してる姿がキャトルミューティレーションっぽい。
しかし電気が足りていないのか、人通りが多い割にはめちゃくちゃ暗いので、とりあえず晩御飯の前に先にホテルへチェックイン。
やっと休めると思っていたら、ホテルのオーナーから「すまん!間違ってダブルブッキングしてしまった。ルンビニに系列のホテルがあるのでそっちに泊まってくれないか?」との話が。
こちらとしては、「ルンビニは田舎すぎて食事とかに困るだろうから、少し大きい街であるバイラワにホテルを取った」という経緯があるのですが、結局次の日の朝からルンビニへ行くので「まあいいよー」と返答。
そうするとオーナーと従業員がめちゃくちゃ嬉しそうにパンッと手を叩き合ってました。日本だとまず見ない光景だ。
ルンビニまでの移動は流石にオーナーが車を出してくれたのでそれで移動。道中はオーナーがネパールの音楽を聞かせてくれました。
移ったホテルはここ。
友達とのじゃんけんで勝ったので1人部屋。ただ超寒い。
ホテルの周りには何もないので、ホテル内で晩ごはん。
普通に美味しかったのですが、特に感動とかはありませんでした。超ど田舎なので食べられるだけで充分。
流石に長距離の移動で疲れていたので、ごはん食べた後は寒い中シャワーを浴びてさっさと就寝。