【ヨルダン】エルサレムからキングフセイン橋経由でヨルダンへ(中東旅行2日目)
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中東旅行2日目。
この日はテルアビブからエルサレムへバスで移動し、エルサレムで違うバスに乗り換え、キングフセイン橋を通ってヨルダンの首都アンマンへと向かいます。
位置関係を分かりやすく地図に描くとこんな感じ。
2つ目の矢印の先にキングフセイン橋(アレンビー橋)があり、そこが国境地帯となっています。
まずはドミトリーで朝ごはん。
イスラエル、やけに日差しが強いです。
近くのスーパーでスイカウォーターを購入。
8シュケルだったので240円くらい。さすがイスラエル…物価が高い……
ただこの飲み物自体は結構美味しかったです。
テルアビブ→エルサレムへ
まずはテルアビブからエルサレムへ向かいます。
この2都市間は約50kmくらいでバスと電車が通っていますが、電車はいまいち時間が読めなかったので、今回はバスを選択。値段は16シュケル(480円)でした。
正面に見える建物がバス乗り場のセントラルバスステーション(テルアビブ)
バスステーションの中はショッピングモールみたいになっていて、実際のバス乗り場は建物の4階辺りにあります。
セントラルバスステーション(テルアビブ)の建物内部
なんだかボロい……
イスラエルというとかなり発展している先進国のイメージですが、このバスステーションに限ってはあまりそのようには見えません……
おそらく人口が少ないのでここまでは手が回っていないのだと思います。鉄道も作ってますし。(勝手な推測
エルサレム行きのバスはこの405の乗り場から乗ることができます。他にもいろんな場所へ向かうバスが集まっていて、ここに来ればイスラエル全域へ移動できるようです。
お金は運転手に直接支払うので事前のチケット購入などは必要ありません。
また、バスは15分に1本は出ているようなので、少し乗り遅れても次を待てばすぐに乗ることができます。
バスは50分くらいかけて2都市間を移動します。
中東というと砂漠のイメージですが、この区間はかなり自然豊かな感じ。
この草木は自然に発生したのか、それとも農業大国イスラエルの技術によって作られた草木なのかはよく分かりません。どっちなんだろう?
そうこうしているうちに、エルサレムのバスステーションに到着。
このバスステーションはエルサレムの西側にあり、キングフセイン橋へと向かうバスは東エルサレムにあるのでそこまで移動する必要があります。
歩くと少し距離があるので、ここは路面電車で移動します。
エルサレムの電車の料金は一律らしく5.9シュケル(173円)。
ちなみにエルサレムの電車は、外で買った切符を乗車時に右の機械に差し込む信用改札方式っぽいです。
エルサレムからキングフセイン橋へ
さて、大変なのはここから。
事前にネットや"地球の歩き方"で調べて「ダマスカス門を出たところにキングフセイン橋行きのバス乗り場がある」とまでは分かっていたのですが、実際に行ってみると全く見つからない…!
近くにあった別のバス会社の人にも聞いてみたところ、「キングフセイン橋行きのバス停は黄色い看板のところだ」と言われたのですが、黄色い看板はこれくらいでバス停ではなさそう……
結論から言うと、バス乗り場はこの黄色い看板の正面にある建物の奥にありました。
わかるかこんなん…!!(奇跡的にわかりましたが
我々は「黄色い看板がバス停の印」だと思ってたのですが、実際は「黄色い看板(バス停ではない)の正面にある建物の奥がバス乗り場」でした。
ちなみにバスと言っていましたが、正確にはシェルートという大型バンを使った10人位の乗り合いタクシーです。
このシェルートの料金は42シュケルで、バッグ1個につき5シュケルが掛かり、今回は合わせて47シュケル。(1410円)
シェルートでパレスチナの荒野を走り抜けていきます。
途中でイスラエル軍による検問(パスポートチェック)などもありましたが、我々のような明らかに東洋人って人間は完璧にスルーされました。「僕たちのパスポートもチェックしなくていいの!?」とアピールもしたのですがガン無視。少し寂しかったです。
※ちなみに、乗り場については動画にもしているので参考にしてみてください:-)
イスラエルボーダー
50分くらい走り、なんとかイスラエル国境に到着!
この国境は海抜マイナス300mの場所にあるらしく、エルサレムに比べて何となく暖かかったです。
それもそのはずで、エルサレムは海抜750mなので1050mの差があり、気圧の影響だけで6℃以上の差。
ここがイスラエルの入出国管理施設。
ここでは出国審査と出国税の支払い。
出国税は噂通り非常に高く、182シュケル(5460円)でした。クソ高い。
出国審査が終わり建物の外に出ると、次はイスラエルとヨルダンの間にある緩衝地帯(3kmくらい)を渡り、ヨルダンの入国審査場へ向かいます。
ちなみに、この緩衝地帯は専用のバスで移動しなければならないのですが、どうやらそれなりの人数が揃わないと出発しないらしく、だいたい50分くらいバスの中で待たされました。(バス内の冷房きつくて苦痛でした)
キングフセイン橋。この橋の国境はパレスチナ人がヨルダンに抜けるために開かれているので、イスラエル人は通ることができません。
ちなみにこのキングフセイン橋は日本のODAで作られたそう。となると日本のゼネコンが絡んでいると思いますが、どこが作ったんだろう?
ちなみにこのバスの支払いはヨルダンボーダー側に着いてからで、お値段は2.4ヨルダンディナール(JD)。
ただ、全日の夜中にイスラエル入りしたばかりですし、隣国ヨルダンの通貨なんて持っていなかったので「米ドルでも良い?」と尋ねると「3.5ドル(380円)だ」と。
正直高めに言われると思っていたのですが、JDでも$でもほぼ変わらないレートでした。
ヨルダンボーダー
この後はヨルダン入国手続き。これはサクサク終わりました。
ここからはバスかタクシーに乗る必要があるのですが、その際にヨルダンディナールが必要になる気がしたので一旦両替。入国審査場の中にBank of Jordanの両替所があるので、そこで両替ができます。
レートは市内で両替するのとそこまで変わらない感じでした。(ドルの話)
ちょうど両替を終えたタイミングで近くにいた韓国人の人達(3人)が「今タクシーの交渉中なんだけど、一緒にタクシーで行こうぜ」と誘ってきたので相乗り。
ただ7人乗りの車を使ったタクシーかと思いきや、普通に5人乗りの乗用車。
後部座席に4人で乗った状態で1時間くらい走ったのでめちゃくちゃきつかったです……(しかも韓国人3人のうち、後部座席に乗った2人は女性…
ちなみにこのタクシーは25ドル(1人5ドル)でした。
アンマン到着
アンマンのダウンタウンに到着したのは夕方の16時頃。
昼ごはん食べられなかったこともあり凄くお腹が空いていたので、まずはHabibash Sweetsというお店のクナーファを食べに行きました。
クナーファとは中東でよく食べられているスイーツで、今回行ったお店はヨルダンで一番有名なクナーファ専門店です。中東で一番美味しいクナーファという噂も。
1皿0.7ヨルダンディナール(110円くらい)なのでとても安いです。
しかもこれがかなり美味しい。日本で同じものを作って売ったら儲かる気がします。
アンマン市内(ダウンタウン)で晩ごはん
クナーファだけだといまいち量が足りなかったのと、かなり疲れていたのでこの日は早めに晩ごはん。
次はクナーファ屋の近くにあるHashem Restaurantへ。
ここは24時間営業していて値段も安いことで有名。
ただ入って初めてわかったのですが、このお店メニューがない…!
とはいえ、中東料理の基本は分かっていたので、手堅くフムスとファラフェルを注文。
いかにもフムス!って感じのフムス。
これは普通に美味しかったです。
付け合わせで「焼き玉ねぎと焼きトマトの上にミントをのせたもの」も提供されました。正直、玉ねぎめちゃくちゃ辛いしミント臭もめちゃくちゃ強くて「シンプルにつらい」と言いながら食べていました。
あと、ホテルの人に「Hashemはマンサフ(ヨルダン料理)がオススメだぜ」と教えて貰っていたのですが完全に失念……
ここではフムス2つ、ファラフェル1皿、ティー2杯を注文し、お腹いっぱい食べてトータル700円。1人350円計算でとても安かったです。
夜のアンマンを散策
夜のアンマンはかなり明るく、人通りも適度に多いので楽しく歩けます。
また、アンマンの街を歩いているとかなりの高頻度で現地の人達に話しかけられます。
インドのように観光案内所に連れて行かれるのかと思いきや、「どこから来た?日本?ようこそヨルダンへ!(日本語)」とか「一緒に写真撮ってくれ!」とか「俺を撮ってSNSにアップしてくれ!」 とか。
なんというか、ヨルダンの人達かなり素朴というか、ゆるふわ感が凄いです。
ヨルダンやアンマンというと何故か日本では危険なイメージが強いですが、実際はかなり真逆に近くて、治安も良好だし人も優しくてかなり日本人向けな気がします。
大通り沿いにあるスパイスとか売っているお店。色のついた液体あるけど何だろう?
ヨルダンでは文字はアラビア語、数字はインド・アラビア数字が使われています。
数字もその文字で書かれていることが多いため、正直値段さえよく分からない場合が多々。
コインもこのようにインド・アラビア数字なので、パット見いくらなのかよく分かりません。
ちなみに下の0みたいな数はアラビア数字での5。つまり5ディルハム(0.5ディナール)なので80円くらい。上の2つに関しては、旅を終えた今でもよく分かっていません……(ぇ
おそらく左が1/8ディナール、右が1/4ディナールだとは思うのですが……
wikipediaから持ってきた対応表。
字の違いもありますが、更にアラビア語は右から左に描くので数字も逆転します。慣れるまではかなり時間が掛かりそうです。
大通り沿いのショーウィンドウに飾ってあったマネキン
遊び心があって結構好きです。圧ある。
街の中心地にあったグランドフセインモスク
このモスクは街のど真ん中にあっていて、集会所としての役割も果たしているようでした。サラート(礼拝)の時間になるとこのミナレット(塔)からアザーンが流れ、街の人達がここに集まって礼拝していました。
この日は2日連続の移動でかなり疲弊していたので、ホテルに戻ってシャワって22時頃に就寝。
次の日はアンマンの市内を巡ります。