こんろーの旅行記

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【株式投資】STIフードホールディングスは買いか

 元々このブログは海外旅行メインなのですが、コロナで旅行に行けず書くネタがないので株の銘柄研究なども書いていこうかなーと思います。

 

今回取り上げるのは東証2部上場のSTIフードホールディングスです。

 

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この会社はセブンイレブンの惣菜コーナーで売っている塩サバや魚類をつくっている会社で、去年2020年に上場したばかり。

商品はかなり評判が良く、ここの塩サバは自分で焼いた塩サバよりも美味しくて添加物も使われていないためかなり評価されています。(日持ちもします)

 

ima.goo.ne.jp

 

会社の方向性

会社としては、魚の分野で圧倒的地位を確立することが目標のようです。(Category Killer)

近年は環境問題等からビヨンドミートやインポッシブルフーズのような人工肉が取り立たされていますが、メタン排出抑制などの観点で言えば魚はメタン排出しないですし、良質な動物性タンパク質取れるので本来もっと焦点が当てられても良いような気がします。

 

 

成長性

この会社は現時点で時価総額250億と小型であるため、うまく回していけば2倍はいけるのでは無いかと考えています。成長もしているので底も堅いかなと。

社長いわく、「2023年には売上2倍は厳しいが、それに近い数字(1.8倍)は出せるんじゃないか」とのこと。利益率も数%上昇する見込みのようです。

今のPERが25くらいだったと思うので、利益率の上昇がいくらかはわかりませんがざっくり純利益倍になるとイメージするとPERは12.5まで落ちるため、流石に成長銘柄でそのPERよりは上になるのではないかなと。

 

次からはどのような成長が見込まれるかを記載します。

 

需要の増加

独り身の増加やコロナ禍により孤食の需要が伸びており、STIフードの製品の需要も大きく伸びているそうです。

ただ、現時点では生産能力が追い付いておらず、供給が追いついていない状況です。

 

輸送コストの削減

現在、主な工場は関東と九州にあるようですが、青森には関東から、和歌山には九州から輸送していて輸送コストがかなり掛かっているようです。

東北の方は仙台で新たに企業(工場)を買収し、関西でも現在工場を探しているようなので、需要に答える意味だけではなく輸送コスト削減にも繋がり業績へのプラスとなるのではないかと思います。

 

コンビニの弁当惣菜比

コンビニの弁当と言えば"わらべや日洋"という会社があり、そこが日本で一番の規模を誇っているのですが、その会社でも時価総額が300億程度なので「コンビニ棚の一区画だけのSTIがそれを超えるのはどれくらい正当化できるんだろうか」とちょっと悩んでいた部分でした。

 

ただ、コンビニの棚というのはざっくり弁当と惣菜で別れており、弁当と惣菜の比率はここ数数年で弁当縮小・惣菜拡大となり、かなり惣菜が幅を聞かせているようです。

 

そう思うと、弁当が主力のわらべや日洋時価総額は抑えられ、STIのような惣菜メインの会社が高めに評価される根拠は作り出せるので、少なくとも時価総額500あたりはイメージ可能なのではないかと思ったりもします。

 

また、わらべや日洋のような会社はコンビニが決めた規格通りに複数社で作るため技術による差別化などが難しく利益率1%とかになっているようですが、STIの場合は技術力で独占できているために、同じコンビニのチルド商品の分野であっても4%辺りの利益率は出せているようです。(2023年は6.5%目標と資料に書いていた気がします)

 

 

企業スタンス

STIフードHDの姿勢は割と共感できるような気がしています。

まず第一に「技術力で勝負したい」とハッキリ明言している点。

技術力がないと差別化が難しく利益率を上げられない分野ですし、技術力を買われている会社だと思うのでその方向性は正しいと思います。それにやはり技術力を第一に据えるのは好感を持てます。

 

第二に「厳しい環境の会社を救いながら規模を大きくしていきたい」と明言している点。

数年前にワタミの工場を大きい金額で買ったようなのですが、この工場がかなりの失敗だったようで、株主総会でも「身の丈に合わない買い物をしたことを強く反省している。今までは厳しい環境に置かれている会社(工場)を買い一緒になって立て直して大きくしてきた。我々には今までのやり方の方があっている。」と話されていました。

おそらくSTIフードHDの前身である新東京インターナショナルが経営難に陥った時に(株)極洋に助けられたことからも来ているのかなとイメージします。(適当

 

海外進出

個人的には一番重要だと思っている部分。

セブンイレブンSpeedway(アメリカのコンビニのようなもの)を買収したのをきっかけに、STIの魚もアメリカに進出するとの期待から昨年株価は結構上がっていました。

www.provej.jp

 

アメリカへの本格進出は5年後を目指していると話していたかと思います。

また、株主総会で聞いた話によると、福岡の工場から台湾などに進出することも考えているようで「九州から紀伊半島まで送っている現状を思うと福岡→台湾なんて近い」とのこと。

このクオリティの製品なら、台湾ではかなりスルッと受け入れてもらえるのではないかとイメージします。(香港もいけそう

 

逆に魚を食べるような文化がほとんどないような内陸国にも届けることができるので、そのような国々でどのように受け取られるのかは興味がありますね。

 

ちなみにアメリカの話は確実に株価に織り込まれていますが、台湾の話はまだ株価に織り込まれていない気がしています。 (個人的な感覚

 

弱み

社長も株主総会で言っていましたが、人材確保の難しさが一番の弱みのようです。

今までは工場で海外研修生を雇っていたようですが、現在はコロナで入国ができないため研修生でカバーできないとのこと。

その他にも残業規制等々苦労する理由はたくさんあるようですが、それらの解決策としてはデジタル化などで対応していくつもりとのことでした。

具体的にどうやるのかは聞かなかったので分からなかったのですが、FA(ファクトリーオートメーション)だったりノウハウのデジタル化とかでしょうか。

明らかに供給が追いついていない状況なので、ITで解決可能なのであれば配当や株主優待せずにそちらに全力投資した方が良いのではないかと思ったりもします。

 

投資判断

この世界的な金融相場の中で他の有力な銘柄のパフォーマンスに勝てるかは判断難しいですが、個人的にはわりと面白い銘柄じゃないかと思っています。

元々上場の勢いで数割抜こうと思って買ったのですが、中身が結構面白いのであまり売る気が起きず当初の判断を曲げて持ち続けています。(少量しか持っていないので影響少ないですが、本来判断曲げるのはあまり良くない

配当も年々増やしていて株主優待も新設されたので、今後も株主還元は強化されていくのではないかと思います。(個人的には設備投資に回すべきじゃないかと思っていますが……)

 

投資判断としては……まぁセブンの塩サバを食べて「美味しい!これ凄い!」と感じたら買い、「え?それほどか?」と感じたら見送りでしょうか。

7premium.jp

個人的にはマジで塩サバ美味しいと感動していて、このクオリティなら絶対に世界で戦えると思っているので、 海外進出の考えを抑えてきたり技術力に陰りが見得ない限りは当面持ち続けようと思います。