こんろーの旅行記

こんろーの旅の記録。次の旅先はイスラエル・パレスチナ・ヨルダン

インドに行った話(4日目・バラナシ散策)

流石に疲労が限界を迎え始めたインド4日目。

この日は朝4時半くらいに起きてガンジス川に向かいます。こんなに早く起きたのはガンジス川で日の出を見るため。

一応、昨日使ったリキシャーに「5時にホテルまで来てくれ」と伝えていたので、朝5時でもリキシャーに乗ることができました。

とりあえずリキシャーで走り始めたのですが、とにかく霧だらけで周りが見えない。このインド旅行は1月なんですが、北インドの冬は霧が発生しやすく、霧のせいで飛行機が離着陸できないことが多いそうです。しかもインドとはいえバラナシは沖縄と同じくらいの緯度なので、早朝だと10度以下に冷え込んでるし、リキシャーは左右ががら空きなので風が冷たい。山登り用に買ったマウンテンパーカー持って無かったら凍えてたかも。

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こんな感じで霧が出ています。

で、ガンジス川まで着いたのは良いんですが、これまた霧で視界ゼロ。とはいえ、まだ日の出までは時間があるので、霧がマシになるのを期待しながらチャイ片手に焚き火の横でインド人たちと交流。

そういえば当たり前のように朝5時から川沿いにインド人達が座ってるんですが、この人達にとってこの日は平日のはず……

することがないからいるのか、信仰心の高さからあの場にいるのかは分かりませんが、少なくともライフサイクルの中にガンガーの日の出を見るという行為が組み込まれているのであれば何となく渋いですね。(適当な感想)

 

北上

そんなこんなで少し座っていたのですが、それでも日の出までは時間があったのでガンジスの川沿いに歩いてガートを北上。気がつけば有名なマニカルニカーガートまでたどり着いていました。

バラナシのガンジス川沿い(ガート)では遺体を焼いていますが、ガート数キロのうち焼き場はマニカルニカーガートとハリシュチャンドラガートの計2箇所。ハリシュチャンドラではバラナシ住民の遺体を焼き、マニカルニカーではインド中から来た人の遺体を数時間かけて焼いています。マニカルニカーは同時に6〜7体くらいは焼けるのかな?

 

マニカルニカーに入ろうとすると、顔を真っ白に塗りたくったおっさんが「ここでは写真を撮るなよ」と注意喚起。あと「ここの人達は貧乏なので遺体を焼くための薪代が無い。薪代をくれ」とインドブログでよく見かけるセリフを喋っていました。

友達曰く1200ルピーくらいの要求だったのですが、流石に1200ルピーは高いので、とりあえず2人で200ルピーに。

払った代わりなのか、友達はおっさんの写真を撮らせてもらってました。(と記憶してたんですが、写真の共有フォルダに無かったので違うかも……)

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タイムスタンプが微妙に違う気がしますが、こんな感じのおっさん。

マニカルニカー自体は、遺体を焼くための大量の薪で埋め尽くされていて、その薪から出る灰なのか地面が真っ白。この時点で朝の6時半とまだまだ早い時間だったのですが、それでも2体くらいは焼いていました。

専用の火葬炉を使ってる日本等とは違い、薪程度の火力だと遺体を焼ききるにはかなりの時間を要するため、夜通し焼いていたんだと思います。足なんかは火が当たらず全く焼けないので、頭や胴体を焼き終えたらガンジス川に捨てる(供養する?)そうです。

 

マニカルニカーガートより北は特に何も無さそうだったので元のガートに戻ります。その頃は少し晴れてきていました。

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ちなみに日の出のタイミングでは霧は晴れず、日の出は見ることができませんでした。残念……

 

2時間程度の散策

その後はラッシーの有名店「ソナズショップ」の予定だったのですが、朝早過ぎで開店まで時間があったので、友達と別れてバラナシの街を適当にぷらぷら。

特に目的も無いので、適当に食べ歩こうと思ってたのですが、やたらとしつこく「乗れ!乗れ!」と言ってくるサイクルリキシャー屋が。

10分くらいは無視したのですがあまりにもしつこいのと、特にやることもないので「1時間半後に友達と約束あるから、30分100ルピーで必ずここに戻ってくるならいいよ」と言って乗車。

お腹空いたので途中で露店のカレーを買いに行ってもらったりしました。正直「おっ?意外とインド人とコミュニケーションとれてるな」とこの時点では思っていました。

 

 

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リキシャーから撮った写真。

で、走っていたのは良いんですが、バラナシの中心地から微妙に離れていったので「あれ?めちゃ離れてない?あと30分くらいだけど本当に時間までに戻れる?」と聞いたところ「問題無い」のひとこと。

「まぁこの位置だと地図上のグルッとまわるルートでも通るつもりかな?」と思ってたんですが、10分位して明らかに戻る気配がなくバラナシヒンドゥー大学のキャンパスなんかに突入し始めたので、「ちょっとまて、あと20分くらいだけど本当に元の場所に戻れるのか?」と聞き直すと「20分?ムリに決まってるだろ?」と言ってくる。

あっ、これ舐められてるやつだと気が付き「てめーふざけんな!降ろせ!」 と言って降車。

時間に間に合わない焦りと怒り、あとは舐められていたらマズいと思い、ほぼほぼ演技で「お前は約束を守らなかったから金は払わない!死ね!ぶっ殺すぞ!」とキレていると「わかった。30分走ったから100ルピー。戻る分で100ルピーで」との言ってきました。

なぜか"まぁ確かに1時間くらいは乗ったし金払わないのはいけないな"と思ったので、「仕方ない、じゃあ急いで戻れよ」と言って再乗車。

今考えると騙してきた奴のリキシャーに再乗車とか有り得ないですし、ダメージを与えるためにも別のリキシャーに乗り換えるべきでした。あの大学内だと客を捕まえられないと思うので向こうは困ったはず。

とはいえ、とりあえず乗ったので「急げ!急げ!」ゲシゲシ蹴りながら走らせ、30分遅れでソナズショップの近くまではたどり着きました。

正直払いたくは無かったのですが約束だったので200ルピーを渡そうとすると「200ルピー?これだけ走ったんだから100ドルだ」と言い出すクソインド人。もう疲れたので笑顔で「ふざけんな、1時間だから200ルピーだ」と言って200ルピー押し付けて立ち去りました。

バラナシ本当にクッッッッッッソ

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バラナシ・ヒンドゥー大学とクソリキシャー屋。

 

で、降りたのは良いんですが、自分のいる正確な位置がわからず、ソナズショップ(ラッシー屋)も裏通りの奥なので少し迷っていると、少年2人組が現れて「何か困ってる?どこか行きたい?」と聞いてきました。確かに困っていたので、「ここに行きたいんだけど道知ってる?」と聞くと、「任せろ!」と言って案内してくれました。

しかも聞いてきた子はめちゃ日本語で話しかけてくる。「俺、日本の◯◯って言うセレモニーの映画好き。シッテル?」と聞かれたのですが全くわかりませんでした。アニメの話をしてくれ。

ちなみにソナズショップがあるのはこういった裏通り。薄暗いし同じ風景が何キロも続くので自分の位置が分かっていないと目的の場所に辿り着くのは結構厳しい。

 

 

 

なんとかソナズショップ到着。そうすると少年が「チップくれ!」というので200ルピーをあげました。

すると「こいつの分もくれ!」と隣の少年を指差しました。正直もう片方の子供とは一度も話してないしアホそうなのでどうかなと思ったんですが、とりあえず50ルピーだけあげました。なんかこの国金ばっかだな……

結局50分遅れ友達と合流。(すごく申し訳なかったです……)

ちなみに、1日目にデリーで会った辰巳くん(@chumithfaith)ともTwitterでやり取りしていて、ちょうど同じ日にバラナシにいたので一緒にソナズショップでラッシーを飲みました。

 

 

ちなみにソナズショップのラッシーは30〜80ルピーが相場で、自分が頼んだちょっと高めのやつでも120ルピーくらい(220円程度)

ただ直前に汚い言葉を使いまくったストレスのせいで全く味を楽しめず、あまり味は覚えていません……。楽しみにしてたのに……

 

そのあとは3人でブランチ。

バラナシの適当な店でカレー。そういえば、インドの主食であるチャパティ等は素手で食べるのですが、表面に油(ギー?)が塗られているので結構手がベトベトになります。友達にキレイキレイ(ウェットティッシュ)を貰っていたので何とか一週間凌ぐことができましたが、手を拭くものを持っていっていないと結構厳しいので、インドに行く方は日本で買っていった方が良いと思います。

 

サールナート

辰巳くんとはここで別れ、自分達はバラナシの中心地からオートリクシャーで40分くらい(15kmくらい?)走ったところにあるサルナートへ。

サルナートは仏陀が初めて仏教の説法を行った土地で、仏教四大聖地のひとつ。他には、仏陀の生まれた地ルンビニ(ネパール)、悟りを啓いたブッダ・ガヤ、涅槃に入ったクシナガルがあります。どれもなかなか行きにくい場所ですが、一度は行ってみたいですね。

サルナートの入場料は、インド人が20ルピー、外国人は200ルピーなんですが、自分達の前に入っていたタイ人観光客は40ルピーでした。なんでだ……

とりあえず外国人価格(200ルピー)で買ってきたのですが、渡されたのは何故かインド人用のチケット。

「これ大丈夫なのかな?」と友だちと話していると案の定ゲートを通る際に「これインド人用のチケットじゃないか!」と止められました。

友達が「ちゃんと払ったぞ!」と伝えていると、買った窓口の人がやってきてよく分からないうちに通れるようになりました。

これ職員が差額の180ルピーを自分の懐に入れてるやつだ……

 

サルナートで有名なのがこのダーメーク・ストゥーパ

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ストゥーパは仏塔と言う意味で、ストゥーパから訛っていってストゥーパ→そとば→卒塔婆という言葉が生まれています。

ダーメーク(ダルメイカ)は法を説く人という意味らしく、ブッダが初めて仏教の説法を行った地(初転法輪の地)であることを表しているっぽい。

 

あと、有名なアショーカの獅子柱頭がサルナート内で展示されているそうなのですが、自分達が行った日は博物館の定休日で入れず……友達はとても残念がっていました。

サルナートが少し離れていたこともあり、結構良い時間になったので、サルナート前で少し土産物を買ってホテルへ

 

ばんごはん

この日の夕食はホテル内のレストランで。

正直このホテル(Costa River)設備は微妙だったのですが、併設のレストランはなかなか。

ガーリックナンやバターチキンカレー等を注文しましたがどれも美味しかったです。特に下のレモンコリアンダースープは1週間のインド旅行で食べた中でも上位の美味しさでした。白湯スープから中華要素を抜いて、レモンとコリアンダーを加えた感じ。

まぁこれまでカレー味(クミンとか)ばかりだったのと、日本でも食べたことない味だったので美味しく感じたのかもしれません。このスープは日本でも再現したいとその時は思いましたが、正確な味忘れてきたのでちょっと難しそう。

 

4日目はこれで終了。騙されたりしてめちゃくちゃ疲れたからか「インド滅ぼすべし」等の言葉をこれ以降よく使うようになりました。

5日目はひとまずデリーに戻ります。

 

最後に、一緒に行った友達のブログを貼り貼り。 ↓ http://thetenthart.main.jp/?p=554