【エルサレム】嘆きの壁やオリーブ山へ(中東旅行5日目)
↓ 4日目の記事はこちら。
中東旅行5日目。この日は一日エルサレムの市街地をぐるぐる散策します。
まずはアルルーブ・マミーラ・アベニューというショッピングモールを通り抜けながら旧市街地へ。
ここは旧市街地の近くにあるモールで、いろんな有名なお店が立ち並んでいます。
あとカフェも沢山あって、平日の朝9時頃に通ったのですがかなりの人が入っていました。
通りには 謎のオブジェも沢山飾ってあります。
日本で見かけるオブジェとはまた違った独特な雰囲気がありますね。
エルサレム旧市街を散策
旧市街の町並みを撮りたかったので、まず適当にぐるぐる回ってみました。
食品のお店から猫が出てきました。(笑
ヨルダンの記事でも書きましたが、中東では野良猫をよく見かけます。とても良いですね:-)
ヴィア・ドロローサ
適当に散策しているとヴィア・ドロローサに辿り着きました。
ヴィア・ドロローサとは……イエスが磔の刑に処される際、自らの十字架を背負ってゴルゴダの丘まで歩いていったのですが、その歩いた道のことを指します。
ヴィア(Via)はよく知られているようにラテン語で「道」という意味で、ドロローサ(Dolorosa)は「苦難」という意味を表しています。
このヴィア・ドロローサでは、十字架を持ち歌いながら歩いている集団をよく見かけます。
ヴィア・ドロローサ第5ステーション
この場所はイエスが抱えていた十字架の重みに耐えられずにもたれ掛かった壁だと言われています。
ただ実際には、紀元33年頃の道は地中に埋まっているらしく、正確にはこの下にあるみたいです。
嘆きの壁
更に歩いていると、今度は嘆きの壁に辿り着きました。
嘆きの壁には4つのゲートがあり、ここは一番北側のゲートです。
嘆きの壁は女性側と男性側で分かれており、こちらは男性ゾーン。
奥が嘆きの壁で、手前ではラビ(宗教的指導者)や超正統派っぽい人達が聖書を読み上げていました。
男性ゾーンでは無料でキッパが配られているので、キッパを持っていない人はこれを被る必要があります。
キッパとは、神への謙遜を表すための帽子で、男性のみが着用します。
旧約聖書によると、女性は男性よりも後に誕生したので男性よりも高位な存在(神に近い存在)らしく、女性は身につける必要がないのだとか。
嘆きの壁はヘロデ王の時代に造られたエルサレム神殿(ヘロデ神殿)の外壁で、神殿のほとんどはローマ軍に破壊されましたが、この西壁だけは残り今の形となっています。
嘆きの壁は全45段の石段でできており、地上部分は28段(19m)、地下に17段存在します。
また地上部分の28段は最初から28段だったわけではなく、時代を追う毎に少しずつ拡張されて今の高さになっています。
〜7段:ヘロデ王時代
8〜11段:ウマイヤ朝時代(7世紀頃)
12〜25段:オスマン帝国時代(19世紀頃)
26〜28段:20世紀中頃
壁に木の枝がたくさんあり、そこに鳥たちが巣を作っていました。ピヨピヨという鳴き声がめちゃくちゃ聴こえてきます。
壁の中心あたりでは踊っている人達がいました。これはいったい……
日本人の中には「嘆きの壁(というか中東)って恐そう」というイメージが多少あると思うのですが、実際はワイワイ賑やかで楽しそうな雰囲気でした。
こういうのって実際に行ってみないと空気感分からないですよね。もっとこういう普段の姿もちゃんと伝われば良いのになと思います。
嘆きの壁を見終えた後は散策を再開。
スパイスとお茶の店。スパイスの種類めちゃくちゃ多くてビックリです。
Teaという見た目ではないですが、Teaだそうです。
友達が買ってましたが、かなり美味しかったみたいで「自分も買えばよかった…」と少し後悔しています。
MOSIKO Farafel(モシコ ファラフェル)で昼ごはん
お昼ごはんはエルサレム新市街にあるMoshikoというお店で。
シャワルマやファラフェルなどの具材を選び、それらを挟むための生地の部分(ピタやラッファ等)も選んでいきます。
ファラフェルとシャワルマをラッファで注文。
どちらもとても美味しかったですが、どちらがより美味しかったかと考えるとシャワルマだったかも。値段は1つ500円くらいでとてもお手頃です。
あとで気が付いたのですが、ここは地球の歩き方にも載っている有名なお店みたいです。
オリーブ山方面へ
昼ごはんを食べた後は、エルサレムの新市街からバスに乗り、街の裏手にあるオリーブ山まで向かいました。
オリーブ山の麓には10分程度で到着。まずは麓のあるゲッセマネへ。
ゲッセマネにはオリーブ園があり、イエス・キリストが磔の刑に処される前夜、最後の晩餐の後にこの場所で祈りを捧げたそうです。
また、オリーブ園の隣には万国民の教会と呼ばれる場所があります。
この教会自体は1925年頃に建てられたものだとか。
ゲッセマネを観終えた後は、オリーブ山をガシガシ登っていきます。
山の中腹では、ユダヤ人のお墓が沢山並んでいました。
わりと勾配のある坂なので登るのは結構しんどいです。訪れたのは2月でしたが、この時のエルサレムは日本の4月くらいの気温だったので、登っていると結構暑くなりました。
登り始めて20分くらいして展望台的な場所に到着。
頂上ではないっぽいですが、山の上の広場から街を一望できます。(頂上は眺めが悪そうだったので避けました)
ニュースなどでよく見るエルサレムはここから撮られているみたいですね。
ライオン門から旧市街へ
オリーブ山から下山した後は、ライオン門側から旧市街へと戻りました。
このライオン門は、スレイマン1世が「旧市街を復興しなければライオンに食われる」という夢を見たことで造られたそうで、壁にはライオンが描かれています。
いました。ライオン。
どちらかと言うと、この門は街の裏手側なので生活道にように使われており、ムスリム居住区に直結しています。
完全に住宅街なので人通りは少ないです。
ゼデキアの洞窟
旧市街に戻った後は、1人でゼデキアの洞窟へ。
この洞窟の存在はエルサレムに到着するまで知らなくて、予定にも入れていなかったのですが、エルサレム旧市街の地下の洞窟を歩くことができるみたいなので、気になって行ってみました。
ゼデキアの洞窟はダマスカス門を出て右へ少し進んだ所に入り口があります。
ここの閉門は17時なのですが、着いたのが16時半頃だったのでお客さんは自分と他2人しかいませんでした。
ゲートを通ってすぐの場所。想像していたよりも幅広でビックリ。
最初は段になっているので道も分かりやすいのですが、途中から段が無くなるのでちょいちょい道を間違えてしまいました。
かなりだだっ広い空間が中腹辺りにあります。
なんだかマインクラフトで地下掘ってる時の感覚。
根暗な陰キャなのでエルサレム旧市街の地下洞窟(ゼデキアの洞窟)に引きこもってました。地上は陽のオーラが強すぎる。 pic.twitter.com/fOO0KxdwIr
— こんろー (@conroe215) 2019年2月25日
穴があるだけなので「これ!」という見どころがあるわけではないのですが、「エルサレムの地下を歩いている」と思うと感動がとても大きかったです。
この旅で一番感動した場所かもしれません。
ちなみにエルサレムの地下に入れる場所はもう一つあり、それは嘆きの壁。嘆きの壁には地下に埋まっている壁も17段あるので、それを地下のトンネルから見ることができるそうです。
マハネ・イェフダ市場で晩ごはん
晩ごはんは新市街にあるマハネ・イェフダ市場の中で食べました。
沢山お店があったのですが、今回はManou Bashoukという評価の高いお店へ行ってみました。
レバノンピザ(1000円くらい)
「レバノン!?気になる!」とめちゃくちゃワクワクしながら注文したのですが、出てきたのは普通のトマトソースだけのピザでした。
うーん……美味しいけどトマトだけってのも……
シャクシュカ(1000円くらい)
シャクシュカはイスラエルでは定番の料理で、朝ごはんとして食べることが多いみたいです。
イスラエルに行くと決まってから自分でもシャクシュカを毎日作っていたのですが、 なんだか現地の味と自分の味はかなり異なっていて少し驚きました。
おそらくスパイスが違うのですが、現地ではシャクシュカにどんなスパイスを使うのが一般的なんだろう?
スパイスといえば、中東ではよく使われるらしいザタール(Zatar)もいたる所で売っていました。
ザタールはタイム・ゴマ・スマックを混ぜ合わせたミックススパイスだそうです。(スマック…?
マハネ・イェフダ通りは活気があってとても楽しいです。
この日はこれで終了。6日目は死海へと向かいます。
【追記】
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