こんろーの旅行記

こんろーの旅の記録。次の旅先はイスラエル・パレスチナ・ヨルダン

【パレスチナ】死海行きに失敗し、岩のドームやベツレヘムへ(中東旅行6日目)

↓ 中東旅行5日目の記事はこちら。

conroe215.hatenablog.com

 

中東旅行6日目。この日は朝起きると、粒の大きな雨が降ってしました。

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アパートからの眺め。 中東でも結構雨降るんですね。

 

さて、この日はエルサレムから死海のエン・ボケックへ向かいます。

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死海イスラエル側には2つのビーチがあって、1つは無料のビーチ(エン・ボケック)、もう一つはエン・ボケックよりも北側にある有料ビーチ(エン・ゲティ)

詳しくは調べていないですが、エン・ゲティは近隣の高級ホテルのビーチとなっているようなので、今回は無料のエン・ボケックへ向かいました。

 

エルサレム・バスステーションへ 

アパート近くのパン屋さんで朝ごはんを調達。このパンはバスの中で食べます。

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クロワッサン1つで300円くらい。やはりちょっと高いです。

 

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エルサレム新市街の西側にあるバス・センターの前に到着。

この時点でも雨は結構降っていたのですが、普段雨の降らない地域だからか、傘を持っている人をほとんど見かけません。大抵はフードで頭を守る程度です。

  

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 バス・センターの4階辺りに乗り場はあります。

昼間に来ると人いっぱいでごった返していますが、朝7時頃なので比較的空いていました。

 

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 バスの運転手にバス代(1000円程度)を支払い、死海に向けて出発します。

順調に行けば2時間弱でエン・ボケックにたどり着くことができます。 

 

 死海に向けて出発

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エルサレム東部の多くはパレスチナ自治区なので、走っているとパレスチナの人達の住居が道から見えます。

バラック小屋みたいな建物が多く、何とも言えない気持ちに。(日本の田舎でも一昔前はこんなのあった気もしますが…)

 

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さっき買ったクロワッサン。結構大きいし美味しかったです。

吐瀉物

バスは順調に進んでいたのですが、ここから色々とトラブル発生。

反対側の席に座っていたお姉さんが盛大に嘔吐し、辺り一面吐瀉物でベシャベシャに……

どうするのかと思っていたのですが、特に拭いたり様子もなく、車内吐瀉物臭いが充満してきました……

流石にヤバイと思い、お姉さんに「タオル使いますか?」死海用に持ってきていたバスタオルを渡そうとしましたが「いや、いい」と断れてしまいました。

そしてお姉さんは席を移動し吐瀉物はそのまま……

その後男性が乗ってきて普通にその吐瀉物まみれの席に座っていました。我々は「ま、まじか……」とドン引き。凄い光景を見た気がします。

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吐瀉物臭が充満した限界バス。

  

通行止め

吐瀉物でドン引きしていたところに更に問題発生。

エルサレムから1時間半くらい走ったところに死海へのゲートがあるのですが、そのゲートが閉じられており、バスの運転手が一言「これ以上は進めねぇ!エルサレムに引き返すぜ!」と。

エン・ボケックまで後少しというところで、まさかの……

理由は伝えられませんでしたが、どうやら雨が降ったことで道が通れなくなってみたいです……(土砂崩れかな?

Twitterで教えていただいた話によると、中東のような地域では、雨が降るとよく鉄砲水等も発生するそうです。

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こうして、吐瀉物、土砂崩れ……様々な飛び出すもので僕たちの死海行きは不可能となりました。

 

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もう目の前なのに……(´・_・`) 

 

返金作業

そんなこんなで、1時間ちょっとかけてエルサレムに戻ってきました。

どうやらお金は返してくれるそうなので、指示されたチケットセンターへ。

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ここもかなりの問題で、職員は結構いるのですが、全く返金作業が始まらず、1時間くらい経っても誰一人返金されていませんでした。

正直1000円くらいなので時間が掛かるなら返金無くても良かったのですが……

 

ちなみに、明らかに場が荒んでやばい雰囲気だったのですが、端っこに座っている太った陽気なおじさん(職員)がめちゃくちゃ良い笑顔でこちらにウインク(^_-)-☆しまくってました😉

 (いやいや、ウインクしてる場合じゃないですよ……あなたの職場の空気荒れてますよ……)

と思いましたが、返金作業はその人の仕事でも無さそうなので特に言及はしませんでした。

 

Azuraというお店で昼ごはん。

結局1時間ちょっとで返金されたので、近くのAzuraというお店で昼ごはんを食べました。 

www.tripadvisor.jp

 

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この時点でもう雨も止んでいたので、食事はこのテラス席で。

 

この店の名物のAzuraを注文してみました。 

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Azura名物のAzura。下には大ぶりのナスが隠れています。

辛そうにも見えますが、辛さはそんなにありません。

 

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そば飯みたいなやつ。

驚きだったのですが、Azuraとそば飯の相性がとても良く、この旅で一番美味しい食べ物でした。値段は2人で1500円くらいだったかな?(チップ抜きで)

 

岩のドーム

昼ごはんを食べ終えたあとは、旧市街に入り、岩のドームのある神殿の丘へと向かいます。

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神殿の丘(岩のドーム)は入場が時間で制限されており、10時半〜11時半と13時半〜14時半(冬期)しか入ることはできません。

 

また、我々が使える入り口も限られており、嘆きの壁への4ゲートのうち、一番南のゲート(モロッコ門)からのみ神殿の丘(岩のドーム)の領域へ入ることができます。

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 ゲートは電光掲示板のあるこの場所だけ。

 

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嘆きの壁の横に設置されている木の通路を通って壁まで向かいます。

 

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ついに岩のドームが見えてきました。

 

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見て分かる通り、一般の観光客が結構多いです。

 日本だと「排他的で危険な場所」と思われがちですが、現地は別にそんな排他的な雰囲気ではなく、普通に観光する分には日本のお寺などと対して変わらないです。(もちろん超安全という訳ではなく、たまにこの場所でも問題は起きていますが…)

 

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 ででーん。岩のドームです。

この中にはFoundation Stoneというユダヤ教イスラム教にとって重要な意味を持つ岩が祀られています。

この岩ドームは、その岩を祀るために建てられたモスクであり、礼拝所として建っているわけではないとか。

 

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横にはモスクの小さい版のようなものもありました。

 

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 岩のドームの扉。

丸いのも気になりますが、なんで左上だけ色違うんだろう……

 

ちなみに、岩のドームの手前にはアル=アクサー・モスクという建物もあります。 

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サウジアラビアカアバができる前は、このモスクがイスラム教最大の聖地だったそうです。

 

パレスチナベツレヘム

思いの外まだまだ時間があったので、旧市街からバスに乗ってパレスチナ自治区内にあるベツレヘムへと向かいました。 

エルサレム-ベツレヘム間は旧市街からバスが出ていて、300円くらいで移動することができます。

正確には知らないのですが、バスは20分間隔くらいで出ていて、所要時間は40分くらい。

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旧市街近くのバス乗り場に向けて移動中。

 

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雑に移動してベツレヘムに到着。

Three.ukのSIMを使っていたのですが、明らかにベツレヘムに入ってから電波が弱くなりました。

 

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パレスチナの国旗が掲げられています。

アラブ諸国の国旗は、汎アラブ色という赤、黒、白、緑の4色が使われることが多く、これはアラブ反乱で用いられた反乱旗に由来します。

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反乱旗

パレスチナは白と緑を入れ替えた配置なんですね。


 

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バーガーキングのような見た目のお店。BROASTER KING。

明らかにイスラエルとはお店の傾向が違います。(なんだか雑っぽい)

 

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大通りにはおもちゃ屋さんなんかもありました。左にはキティさんも。

 

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道のど真ん中にソファが……(´・_・`)

 

そしてこのベツレヘムではタクシーの客引きが。

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どうやら、「聖誕教会とバンクシーの壁画まで案内するので4000円?でタクシーに乗れ」と。

ただ、バンクシーは少し遠いので見る気はあまりなく、聖誕教会はどう見ても歩いていける距離なのであまり乗る気はありませんでした……

それでも20分くらい付き纏わられ、最終的に「Fuck you」と3回くらいこちらに言って去っていきました。

ちなみに、街なかでカツアゲみたいなことしてる人達もいましたし、ベツレヘム結構治安悪いのかも……イスラエルやヨルダンは普通に治安良かったんだけどなぁ……

 

聖誕教会

読み通り、バスの降車場から聖誕教会までは徒歩15分くらいで着きました。

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ベツレヘムの街は明らかにアラブ系の人達しかいませんでしたが、聖誕教会はキリスト教の聖地なのでここだけは白人がたくさんいました。

おそらく、ツアーバスや車で直接乗り付けているのでしょう。

 

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ベツレヘムの街は少し荒れている感じはするのですが、丘に沿って建物が建てられていて眺めが良いため、遠くから見る分にはとても良いです。

 

聖誕教会の敷地内はこんな感じ。

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 かなり人が多いです。

  

ここは地上階が協会となっていて、見どころは地下。

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やけに安っぽいイエス・キリスト

 

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逆にやけにリアルなイエス・キリスト。謎のクオリティ差……
 

正直に書くと、聖誕教会は狭いし人多いしあまり見るものもなかったのですが、この地下で凄いものを見つけてしまいました…


…それは……

 

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パレスチナの地下で大声で歌う日本人集団…!

 

地下に入った時から日本語が聞こえていて、「なんか日本語っぽい謎言語が聞こえるんだけど……」と友達と話していたのですが、それもそのはず、奥の部屋で日本人15人くらいが声を響かせながら歌っていました。

おそらく何かしらの宗教団体ですかね……

どんな宗教を信仰していようが個人の自由なので良いのですし、宗教的な場なので教会がOK出してるのなら良いのかもしれませんが、せめて日本語で歌うのは止めて欲しかったです……(何か差別的だったらスミマセン…

 

ミルク・グロット教会

次は、聖誕教会の近くにあるミルク・グロット教会へと向かいます。

 

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道中にはパレスチナ猫が。 

 

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激坂を登っていきます。きついきつい……

(あとで気が付きましたが、完全に遠回りをしていました……)

 

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ベツレヘム、やはり見晴らしはとても良いです。

 

ミルク・グロット教会に到着

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ミルク・グロット教会も聖誕教会と同様に人が多いです。

 

なんだかこの人強そう。(背中がかっこいい

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みんなこのマリア像にもたれ掛かり、祈りを捧げていました。(捧げていたのかどうかは宗教的な知識がないので定かではなく、雰囲気で書いています)

 

ちなみに、ミルク・グロット教会は、ヘロデ王による幼子虐殺の際に聖母マリアが身を隠した場所だそうで、マリアからこぼれ落ちた母乳が床一面を白く染め上げたことからこの名が付いています。

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おそらく生まれて間もないイエス・キリスト

周りのお金のせいで妙な感じになっています。

 

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ミルクグロット教会を見終えたあとは、聖誕教会前の広場に戻ってきました。

バスまでは30分くらい時間があったので、広場の中にあるカフェで一休み。

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アラビックコーヒーを一杯。確か200円くらい。

かなりドロドロしていたのと、カルダモンの香りが非常に強くて普通のコーヒーとは一線を画していました。結構好きかも。

あとパレスチナでは、イスラエルシュケルだけではなくヨルダン・ディナールでも支払いできるお店が多いらしく、今回は余っていたヨルダン・ディナールで支払いました。

 

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バス乗り場に向けて移動。

 

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夕暮れ時のパレスチナ

街の明かりが少ないからか、夜がちゃんと夜を演じている感じがして、個人的には結構好きな風景です。

 

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日本ではあまり見かけないタイプの電光掲示板。

 

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バス乗り場の前では、知らないお兄さんたちに「それカメラ?俺たちを撮ってくれよ!」と言われました。

最初のタクシードライバーのせいか、「パレスチナ結構荒いなぁ」と思っていたのですが、この人達のおかげで結構印象が和らぎました。

 

ベツレヘムからエルサレム

来た道をバスで戻ります。

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途中の検問所では、銃を持ったイスラエル兵士達がバスの中に入ってきました。

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「ぱ、パスポート見せなきゃ…!」と思いササッと出したのですが、こちらには全く見向きもされませんでした。

我々のような東洋人はどうでも良いのかもしれません……(´・_・`)

(でしょうねって感じですが…)

 

マハネ・イェフダ通りで晩ごはん

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戻ってきました。エルサレム

もうすっかり暗くなっていたので、昨日と同じくマハネ・イェフダ通り付近で晩ごはんを食べました。

 

www.tripadvisor.jp

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左から、揚げ茄子と卵のフムス、ファラフェル、ピタ(上のパン)です。

このお店のフムスはこの旅で食べたフムスの中で一番美味しかったかも。

 

マハネ・イェフダ散策

前日に続き、この日もマハネ・イェフダの市場を少し散策。 

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謎のオレンジっぽいお菓子を1つ注文。(240円くらい)

「これ何て食べ物ですか?」と聞いてみたところ「クナーファ」と言っていました。

中には生クリームが詰まっていて、ヨルダンで食べたクナーファとは全く別物のように感じるのですが、これもまたクナーファなのですね。

 

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ジュース屋さんでEtroGatという謎のジュースを注文。(210円くらい?)

ぱっと見はあまり美味しそうに見えませんが、これが適度な苦さと甘さでとても美味しかったです。何のフルーツが入っているんだろう?

 

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キッパマンというキッパ屋さん。

写真は取り忘れてしまいましたが、いろんなデザインのキッパが売ってありました。 1つ1500円くらいのものが多かった印象。

 

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あとは、パレスチナのタイベ村で造られていることで有名なタイベビールを買ってみました。

アパートに戻って飲んでみましたが、普段お酒を飲まないのであまり違いが分からなかったのと、とにかく夜は肌寒く、冷たいビールを飲むのは結構辛かったです。

 

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アパートからの眺め。なんだか良い雰囲気だなぁ。

 

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帽子屋さんの看板もアパートから見えました。海外っぽい。(雑な感想)

この日はこれで終了。

7日目はちょうどユダヤ教安息日(金曜日)で、電車だったりお店だったりは日暮れから閉まってしまうため、午前中にイスラエル博物館へ行き、その後すぐにテルアビブへと向かいます。